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2026/02/19

令和8年度予算案について

新春マラソン大会開会式

我が国を取り巻く環境は、災害リスクの高まりに加え、少子高齢化、物価高騰、担い手不足、地域経済の活性化など、暮らしと地域の基盤を揺るがす課題が複合的に顕在化しております。こうした中で、自治体には、生活を守る支援とともに、地域の活力を維持し、未来へつなげる取り組みが求められております。

本市におきましては、市庁舎火災により、市民の皆様に多大なる御不便・御心配をおかけいたしました。市政を預かる立場として、この事態を厳粛に受け止め、危機管理、施設管理、業務継続の観点から、徹底した検証と反省を踏まえ、再発防止に取り組む覚悟でございます。

しかしながら、火災を理由に市政の歩みを止めることは、本末転倒でございます。困難な状況にあっても、市民生活に必要なサービスを守り、地域の元気につながる取り組みを止めないことが、市政運営の責務であると考えております。

実際に、一例として挙げさせていただきますが、火災の影響により開催が危ぶまれた「白岡まつり」につきましても、関係者の皆さまの御協力と創意工夫により開催場所を変更し、「心はひとつ、白岡復興支援フェスタ~チャリティーで希望を飛ばそう~」として開催いたしました。その結果、市民の皆様の思いを一つにしながら、大きなにぎわいをつくり出すことができました。

このように、令和8年度も、復旧・復興を進めながら、まちづくりの挑戦を前へ進めてまいります。

さて、令和8年度予算政府案につきましては、令和7年12月26日に閣議決定され、一般会計の総額は122兆3,092億円とされており、今年度の当初予算を7兆1,114億円上回り、過去最大規模となっております。

政府は、令和8年度予算政府案を「令和7年度補正での対応に続き、切れ目無く、『強い経済』を実現する予算」と銘打ち、
①経済・物価動向等の反映
②財源を確保して複数年度で計画的に取り組んでいる重要施策の推進
③新たな財源確保や予算全体のメリハリ付けを通じた重要施策の充実
④歳出構造の平時化に向けたその他の取り組み
⑤予算全体のメリハリ付けに向けた歳出抑制の取り組み
⑥財政規律への配慮
の6点を予算のポイントとして掲げております。

本市といたしましても、物価高騰対策や子育て支援、高齢者福祉、防災・減災、産業振興など、地域の実情に沿ったきめ細かな行政サービスにしっかり取り組むことができるよう、国の動向を十分注視してまいりたいと存じます。

こうした状況の中、令和8年度の市政運営は、市政運営の継続性を確保し、行政サービスを途切れさせない体制を再構築するところから始めなければならないと考えております。そのため、市庁舎火災の反省を出発点に、「市本庁舎復旧・復興基本方針」に基づき、復旧を単なる原状回復にとどめず、今後数十年の利用を見据えた改修として進めてまいります。

具体的には、市民の利便性の向上や協働空間を提供する庁舎、利用者の視点に立ったやさしい庁舎、安全・安心を支える防災機能が充実した庁舎の実現に向けた取り組みを一体で進め、災害対策活動の中枢機能を備え、迅速な支援・復旧活動に対応できる体制の整備を図ってまいります。

あわせて、部局横断のプロジェクト体制の下で検討を進め、無駄のない適切な施設計画や経済性に優れた設備の導入により事業費の縮減に努めるとともに、予防修繕の考え方を取り入れた長期修繕計画の策定・実施を通じて、改修後も安定的に庁舎機能を維持し、市民の皆様の信頼にお応えしてまいります。

令和8年度予算案につきましては、これからのまちづくりの発展に寄与する大規模事業と、持続可能な行政運営を進めていくための予算という方針のもと編成しております。この考え方の下、3つの分野に重点を置いて取り組んでまいります。

1点目は「都市基盤・交通ネットワークの充実」の観点から、白岡駅東口線と白岡駅西口線の都市計画道路などを着実に整備してまいります。

2点目は「誰もがいきいきと暮らせるまちづくりの推進」の観点から、民間認可保育所の新設整備の推進や水道料金の臨時減額など、市民の皆様が安心して暮らせる環境づくりを推進してまいります。

3点目は「行政運営の持続性を支える公共サービスの推進」の観点から、公共施設再編や学校適正規模・適正配置等の計画策定など、将来にわたり必要な公共サービスを安定的に提供できる体制づくりを推進してまいります。

これら3つの重点分野は、相互に密接に関わるものであり、施策を連動させながら着実に推進してまいります。あわせて、限られた財源・人員の中でも効果を最大化できるよう、選択と集中の考え方の下で取り組みを進めてまいります。

以上の方針や状況を踏まえて、この度編成いたしました令和8年度一般会計当初予算案は、215億1,400万円となりました。

これは、前年度と比べて、額で16億1,600万円、率にして約8.1%の増となっております。

この一般会計当初予算案に各特別会計、公営企業会計の当初予算案を加えますと、総額347億2,465万7千円となり、前年度と比べて、額で19億1,557万5千円、率にして約5.8%の増となりました。

物価高騰の影響が長期化し、先行きを見通すことが依然として困難な状況ではありますが、優先すべき事業を厳選し、限られた財源をこれからのまちづくりの発展に寄与する大規模事業や真に必要とされる分野へ振り向けたものでありまして、厳しい財政状況が続く中におきましても、市民本位の視点に立ち、複雑化、高度化する行政課題に的確に対応し、更なる住民福祉の向上を図るべく予算案を編成したものであります。

これより、令和8年度当初予算案における主な事業を中心に御説明申し上げます。

はじめに、健康・医療・福祉施策でございます。子どもの発達障害などの特性を早期に発見し、特性に合わせた適切な支援につなげるための5歳児健診を新たに実施するほか、生活課題を抱える地域住民及びその世帯に対する支援体制並びに地域住民等による地域福祉の推進に必要な環境を整備するための重層的支援体制整備事業を実施してまいります。

次に、子育て支援・教育施策につきましては、民間保育所の新設を支援するとともに、西小学校の教室に余裕がない状況を解消するために校舎を増築工事するほか、小中学生保護者の負担軽減策として学校給食費の補助を行うなど、子育て支援の充実を図るものであります。

次に、産業・雇用施策につきましては、水田農業を将来的に維持していくために、県の実施する埼玉型ほ場整備事業を活用し、農地集積に必要な基盤整備を進めるなど農地利活用の促進を図るものであります。

次に、都市基盤整備施策につきましては、年度内の都市計画道路白岡駅東口線と白岡駅東口駅前広場の接続を目指すとともに、令和13年度の都市計画道路白岡駅西口線全線開通へ向けて白岡駅西口駅前広場との一体的な整備を推進してまいります。

また、庁舎火災からの復旧・復興に当たりまして、各種システムの更改を実施するほか、仮設本庁舎等の運用を図るなど、行政運営の持続性を支える公共サービスを推進してまいります。

以上、令和8年度予算案について御説明申し上げました。

私といたしましては、引き続き厳しい財政状況ではありますが、これまで積み上げてきた事業を礎に、更なる飛躍を遂げるため、必要な事業に大きく投資する積極的な予算編成を行ったものでございます。

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